ついに男性不妊も保険適用に・・・

2022/07/06

”卵子と精子を紡ぐ瞬間接着剤”

勝ち組妊活塾 塾長の小林芳憲(こばやしよしのり)です。


4月から一部の不妊治療が保険適用となりました。

女性は体外受精や人工授精などが3割負担で受けられることになります。


これらの他にも、バイアグラやシアリスを含む

6成分16品目の不妊治療薬の薬価収載を了承したんですね(*^^*)

でもきちんと条件も定められています。

バイアグラ、シアリスが一般不妊治療として用いられ

保険適用の対象となる条件は7つ。


・泌尿器科で5年以上の経験がある医師でないと処方できない。


・他の医療機関で不妊症にかかっている患者に対し、

紹介を受けてED治療薬を投与する場合は、

紹介元の施設と連携する必要がある。


・日本泌尿器科学会が作成した勃起不全に関する

診療ガイドラインの診断に従い、

EDと判断された患者でないと処方は対象外となる。


・処方される患者またはそのパートナーのどちらかが、

服用から遡り6か月以内に、一般不妊治療管理料や

生殖補助医療管理料に係る医学的管理を受けていること。


・処方の数量は、1回の診察につき

タイミング法における1周期分に限る。


・繰り返し投与する場合は、6か月を目安とする。


・保険適用で処方する場合は、

処方せんの備考欄に保険診療である旨を記載する。



これらの基準が満たされない場合は、

ED治療薬の保険適用はできないんですね。



さらに、これらはもちろん

不妊治療目的に限り保険適用となるもの。

誰もが保険適用で処方されるものではありません。


ED治療薬のバイアグラ、シアリスが選ばれたのは

EDによる男性不妊に関して、


日本生殖医学会のガイドラインで推奨度が

「A」「B」に該当し、

国の薬事承認を得たものだからです。


男性不妊治療に関して現時点では

基本的にED治療薬を使ったED改善のみが

アナウンスされています。


もしかしたら今後、

ED治療薬以外の射精障害の改善薬の追加も

ありえるかもしれません。



妊活はパートナーと共に行うものですし、

どちらにも不妊に繋がる可能性はあるもの。



男性不妊に関する保険適用も頭にいれておくと

今後役に立つときがくるかもしれませんよ。


不妊原因の半数は男性に!

「不妊症」という言葉を耳にすると、よく女性側の問題と思われる方が多くいらっしゃいます。

しかし不妊原因の半数は、男性側に問題があることが分かっています。

そのため青山鍼整道には、女性だけでなく夫婦で一緒に相談に来る方も珍しくありません。

現代の男性には若くても精子の数が少なかったり、ストレスが多くて性欲自体も減退傾向

にあるなどのケースが増えつつあります。

「赤ちゃんが欲しいけれど、EDなどの勃起障害や膣内で射精できない」という性交障害や、

プレッシャーでできなくなる妊活EDを耳にしたことがある方もいらっしゃるのではない

でしょうか。


ですが、男性は不妊治療に対してどこか他人事になってしまう方も結構いらっしゃいます。


いざ検査に行こうにも躊躇してしまう方もいるため、まずは男性不妊の原因に結びつく症

状がないか自己診断ができるように『6つのチェックポイント』にまとめてみました。

女性と同様にさまざまな原因がありますが、その原因の中には病気も関わってきます。1つ

でも思い当たることがあったら、病院へ行きましょう。

6つのチェックポイント

1.外性器の手術をしたことがある

現在の手術ではないのですが、子供のころ受けた尿道下裂や鼠径ヘルニア(脱腸)の手術が

原因となり、合併症で閉塞性無精子症になっている方がいます。

そもそも閉塞性無精子症とは、精子自体は精巣で作られているものの精子の通り道である

精管が閉じているため、射出した精液中に精子が1匹もいない状態をいいます。


そのため下腹部や外性器の手術をしたことがあるかどうかは、とても大事なポイントです。

しかし子供のころの記憶がないかもしれませんので、できればご両親に確認しておいてい

ただきたいところです。


2.精巣(睾丸)、精管の手術を受けたことがある

精巣(睾丸)や精管の手術を受けたことで、精子をつくる機能が低下し閉塞性無精子症になっている場合があります。

先ほどの外性器の手術と同様に、この手術を受けたことがあるかどうかを調べておきまし

ょう。


3.精巣が小さい、左右の大きさが違う

精巣が小さかったり、柔らかすぎたりするなどの場合、乏精子症(精液中の精子が少ない状

態のこと)や精子無力症(精液中の精子の運動率が低い状態のこと)、染色体異常によって

精子をつくる機能に問題があるなどの可能性があります。また左右の精巣の大きさが違う

と、停留睾丸(精巣が陰嚢内に存在しない状態)の可能性があり、これも男性不妊との関連

性が知られています。


4.性欲がほとんどない、あるいは減退している

ご主人の性欲がほとんどなく、セックスレスになってしまっているカップルは珍しくあり

ません。その背景には、仕事が忙しすぎたり、ストレスが強すぎたりするなどがあるようです。
セックスレスでも仲のいい夫婦は多くいらっしゃいますが、赤ちゃんが欲しい場合に性欲

の無さはネックとなります。


実際に不妊外来では、こういう問題を抱えて訪れる夫婦は少なくありません。

夫婦だけで悩んでいても先には進みませんから、医療の力に頼ってもいいでしょう。

不妊治療では、性行為障害という位置づけで対応いたします。

5.セックスのときの勃起状態が悪い

「セックスしたい」という気持ちはあるのに勃起しなかったり、勃起が弱くて膣内に挿入で

きなかったり、勃起はするものの膣に挿入した途端に萎縮してしまったり、射精ができなか

ったりするなどの場合をED(勃起障害)といいます。

男性の問題なので、不妊外来になじまないと思っている方も多いようですが、実は不妊外来

には、このような悩みを抱えている方々も数多く訪れています。

性行為障害として対応されるので、夫婦だけで悩まずに病院へ行きましょう。EDに対して

有効な薬(バイアグラなど)も不妊外来で処方します。


6.セックスのときの勃起状態が悪い

1回の射精で出る精液は通常2~4ccほどです。1cc以下であれば、精液量が少ないといえ

ます。ストレスや過労などで一時的に精液量が減ることもありますが、常に少ないようなら

注意が必要です。

いかがでしたか?6つのチェックポイントは、どれも男性不妊に関わる病気に紐付いています。

男性の場合は、女性のように年齢が関わることはありません。

とはいえ歳を重ねれば、成人病などにかかる確率は高くなります。

病気によっては、精子生成の機能を低下させることもあるので、その点は注意が必要です。

当院に訪れるご夫婦の中には、これまで女性側で対策していたが、精液検査で実はご主人側の原因とわかったというケースもあり「治療計画を相談しながら不妊と向き合うことがで

きた」と嬉しいお言葉をいただきます。

赤ちゃんは決してどちらかだけが頑張って授かるものではありません。

夫婦にとって大切なことだからこそ、些細なことでも相談できる専門医は見つけておくと

いいでしょう。

あなたなら妊娠できる!!