男性不妊について(2) 食事・嗜好品など

男性不妊の原因は…?

近年、若い男性の精子の数が減少しているといわれています。

1998年に34人の健康な若者を対象に行われた有名な調査によると、正常な精子としてのすべての基準値を満たしていたのはたったの一人だけだったそうです。 他にも世界各地で同様の調査が行われているようです。
今から20年以上前の話ですが、そのころから世界全体の傾向としては、やはり精子の数の減少や、質の低下傾向にあるようです。

ではなぜ精子が減少したのか?
精子が減少した原因については様々な説があり、一概に原因を断定することはできないのですが、
▼環境ホルモン(ダイオキシン)
▼食生活の変化
▼ストレス
▼生活習慣
▼コンピュータ、スマホからの電磁波
▼染色体の異常
などが挙げられています。

中でも、食事の多様化により脂質・糖質中心の食事内容で栄養が偏り、タンパク質・ビタミン・ミネラルの摂取が減ったことが注目されております。

男性ホルモンの合成に大切な「亜鉛」

現代日本人に不足しがちなミネラルの一つに「亜鉛」があります。
亜鉛は別名「セックスミネラル」と呼ばれる栄養素で、男性ホルモンの合成に関わっています。
動物実験によると、亜鉛が少ないと精巣(睾丸)の精細管が萎縮してしまい、精子をつくりにくくなることがわかっています。また、精液中の亜鉛濃度が低下することで、精子の運動性が低下します。
これだけ大事な栄養素であるにもかかわらず、現代の日本人のほとんどは必要摂取量を満たしていないという調査結果が出ています。
男性は亜鉛が含まれる食品を積極的に摂り、不足しないように気をつけましょう。

亜鉛を多く含む食品
魚介類:牡蠣、かずのこ、サザエ、ホタテ貝、いわし、ししゃも、にしんなど
レバー類:豚レバー、牛レバーなど
いも類:山いも、里いもなど
海藻類:ひじき、わかめ、昆布など
ナッツ類:アーモンド、カシューナッツなど

亜鉛のほかにも大切な栄養素が「セレン」と「アルギニン」です。
これらは、亜鉛と同じく精子を構成する主成分であり、精子の質、量、運動量を改善する上で必要不可欠な存在です。やはり亜鉛と同様に摂取不足が言われています。以下の食品を日常の食卓に取り入れるよう心がけてください。

セレンを多く含む食品
鰯、秋刀魚、鰹、鮪、蟹、ホタテ、アサリ、葱、にんにく など

アルギニンを多く含む食品
ごま、筋子、鶏肉、えび、大豆、くるみ

タバコやアルコールはどのようにからだに関わるの?

食べ物ではありませんが、タバコとアルコールは妊娠パワーを低下させる働きがあるので、要注意です。

特にタバコの害は見逃せません。
男性の場合、タバコは精子の数や運動性などに悪影響を及ぼし、禁煙すると精子の機能が改善することがわかっています。
また、女性の場合も、外国の研究によると、タバコを吸っている人は閉経が早く、不妊の割合も多いことがわかっています。
タバコが卵巣内の卵子に悪影響を及ぼすとされています。親の喫煙は胎児や子どもたちへも害をおよぼしますから、男女ともに禁煙するのが理想です。

アルコールは、適度に飲む分には血行をよくするなどの利点もあります。しかし、飲みすぎると精子の状態を悪くすることがあります。ほどほどにしておきましょう。