妊娠しやすいからだに変わる!―睡眠編―

スマートフォンの画面を見る女性

ブルーライトと体内時計

皆さんがこのブログをご覧になっているのはパソコン、 スマートフォンどちらですか?
多くの方が スマートフォンをご利用になっているのではと思います。
スマホの普及とSNSの流行によって近年、一日の中でディスプレイを見ている時間が非常に長くなってきました。
その弊害として取り上げられるのがうつむく姿勢が長引くことによるストレートネック、そしてブルーライトです。 ブルーライトとはパソコンやスマホなどのLEDディスプレイから発せられる強力な青色光のことです。

ブルーライトの人体への影響として真っ先に思いつくのは眼精疲労かと思います。
その他に体内リズムにも関係していることが1980年代の研究でも明らかになっています。

眼や身体に対する悪影響ばかりが注目されがちですが、実は、朝、昼はしっかりとブルーライトを含む光を浴びることが大切で、その刺激が眼から脳に伝わり、体が目覚めて活動的になるのです。

一方、夜はブルーライトを避けることが必要です。

人の眼は、一日のリズムを作るうえで重要な働きをしています。
一般的には体内時計といわれたり、サーカディアンリズムといわれたりしますが、そこでかかわってくるのが「光」です。
時差ボケの解消には朝の光を浴びるといいといわれるのは、ブルーライトを多く含む朝の太陽の光でサーカディアンリズムがリセットされるからです。
ブルーライトは非常に強い力を持った光であるため、浴びる時間帯を間違えると、体内時計が狂ってしまうことへつながります。
それはホルモンバランスの乱れの原因にもつながっていく可能性があります。

ですから、妊娠しやすいからだに変わるためには、このブルーライトを見過ごすわけには行かないのです。

大切な『メラトニン』の分泌

ハーバード大学での研究で、12名の健康な男女を無作為に2つのグループに分け、一方のグループにはタブレット端末で、もう一方は紙の本で就寝前に読書してもらい、『メラトニン』の分泌や睡眠の状況を比較しています。

メラトニンは サーカディアンリズムの調節作用をもつ ホルモンで、夜、眠くなるのはメラトニンの働きによるものです。
実験の結果、タブレット端末で読書をしたグループは紙の本で読書したグループに比べて『メラトニン』の分泌量が少なく、分泌のタイミングも遅かったそうです。
また、寝付くまでにかかった時間はタブレット端末グループが紙の本グループに比べて平均10分余計にかかっています。さらに、タブレット端末グループは紙の本グループに比べて、夜は眠くなりにくく、朝の眠気がとれなかったそうです。

夜にブルーライトを浴びると、脳がまだ昼間だと勘違いして、メラトニンが分泌されなくなってしまうのですね。
就寝前にスマホなどのディスプレイ画面を見るとメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質も低下させてしまう可能性が高いのです。

睡眠の質の低下は、妊娠しやすいからだ作りには大敵です。
ではどうすればよいのでしょうか?

ブルーライトから身を守るには

『メラトニン』には抗酸化作用があり、卵子の質をよくする目的で当院から『メラトニン』のサプリメントを処方されて、飲んでいる方もいらっしゃるかと思います。
せっかくサプリメントから摂取しても、ブルーライトによって分泌を抑制されては元も子もなくなってしまいます。

ブルーライトへの対処法としては、
・朝と昼はブルーライトを含む光をしっかり浴びる、夜はブルーライトを避ける。
・寝る3~4時間前から照明を暗くする。
・パソコンやスマートフォンを使用する際はメガネやフィルターなどで出来るだけカットする。
などが有効かと思います。

日常生活の中でブルーライトを完全にシャットアウトすることは難しいとは思いますが、就寝前だけでもスマートフォンなどを見ないように心がけてみてはいかがでしょうか。